2008/07/13(Sun) 17:27:38

この世はゲーム的な世の中…、リセットはきかないけど…。iPhone 3G、日本でもいよいよ発売されましたね。
個人的には、買い換えたい!! ・・・とは思わないのですが、やっぱり興味があります。
デザインがクールですよね、他社の携帯電話を比べると。
個人的に気になってるのは、なんでiPhoneの日本語表記が「アイフォ"
ー"ン」なんでしょ?
詳細な"iPhone論"は他のサイトやブログにまかせるとして(何せ持っていないのだから書きようがないですし)、ふと感じたのが、"ゲーム的"だなあと。。。
iPhoneの特徴として、多機能性を強調して伝えていたテレビ番組もあったが、スペック的な機能を羅列してみると、、、
・電話機能
・メール機能(絵文字が使えない。←女子には致命的に受け入れられないのではないでしょうか)
・GPS機能
・オーディオプレーヤー機能
・インターネット機能
・加速度センサー
・・・Etc・・・。
実はどれひとつ取っても、既に日本の携帯電話で実現されているものばかり、
そもそも日本の携帯電話は、世界的に見ても群を抜いて"超"多機能なのだ。
※プロダクトの多機能志向は日本人らしいなあとつくづく思います。
では何が違うのか?
それは、外観と操作性に尽きると思います。
センスの違いとしか言いようがない。
だけど、センスの根底にある"思想"を鑑みるに、
Appleは、特にモバイルなモノ、ユビキタスなモノを"ゲーム的"に捉えてるように感じます。
"ファッショナブル"という表現も間違ってはいないけど、"思想"にまでは迫れていないように思います。
では、"ゲーム的"とはどういうことか、mToTm的には、以下の2つを満たすモノだと定義しておきましょう。
・クリティカルではない。
・気持ちが良い。
1つ目の定義は明確、そもそもクリティカルなモノはゲームと呼べないでしょう。
例えばiPhoneの場合、(今後のバージョンでは搭載される可能性がありつつも)今回発売されたバージョンでは、"おサイフ・ケータイ"機能は搭載されていない。
世界企業にとって、全世界同時発売を行う製品に対して、極東の一国でしか通用しない機能を搭載するマインドは持ち合わせていないとも考えられるが、
やっぱり、"おサイフ・ケータイ"はクリティカルだからかなあと思われる。
そうそう、言葉の定義からして"クリティカル"なものは本質的に"面白くない"。
2つ目の定義は、mToTmの偏見に基づいた"ゲーム"に対する解釈です。
※"ゲーム"を定義する要素としては、"ルールが明確であること。"と捉えるのが実は一般的な考え方。
今回のiPhoneでは、ほぼ全ての操作がタッチパネルで可能であり、ボタン類が全くない。
凹凸のないフォルムはボタンを排除したからこそ実現したもので見ていて気持ち良い。
そして、タッチパネルでの操作感にも独特の気持ちよさが伴う。
そしてApple製品に伴うブランドイメージも所有者の優越感をくすぐるものだ。
※もちろん、優越感は快感(=気持ちよさ)のひとつの表現だ。
さて、
"気持ち良いからタッチパネルを採用する"
ことと、
"タッチパネルを採用したから気持ちが良い"
こととは一見同じように思われるが、本質的に全く異なる命題です。
※一般的に、"AならばBである(A⇒B)"が成り立つからといって、"BならばAである(B⇒A)"が成り立つとは限らない。
ちなみに、(A⇒B)と(B⇒A)が両方成り立つ場合、"AはBの(BはAの)必要十分条件である"といい、
AとBは"同値"であるといいます。。。
…脱線しました。。。
話を戻すと、、、何度も書きますが、
"気持ち良いからタッチパネルを採用する"ことと、"タッチパネルを採用したから気持ちが良い"こととは、本質的に全く異なる命題、つまり、違う話です。
携帯電話屋さんや家電量販店、雑誌や広告などで、
"タッチパネルの採用でらくらく操作"
"おサイフ・ケータイで、これからはケータイだけでお買い物ができます"
"世界最薄○○mmでスタイリッシュなフォルム"
"充実のカラーバリエーションで、あなた好みのケータイをGET!!"
・・・Etc・・・
といってキャッチコピーは何度も目にしたことがあるのではないでしょうか。どれもお馴染み・・・というか、さしあたって違和感がないかと思われます。
…が、ここまで読んでいただけるとピンときた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
これらのキャッチコピーの全てが、
”技術的機能や製品的特性を実現する”ことで、”ユーザーの要求(欲求)を満たす”ことができる。
という文法になっています。
一見、当たり前の論理です、間違ってるとも思えません、が、本当に、常に、このアプローチ(論理構造)でユーザーの要求が満たせるのでしょうか?
具体的に言うと、
カラーバリエーションが豊富なら、私好みのケータイが必ず見つかるのでしょうか?
薄ければ、スタイリッシュなのでしょうか?
…そうじゃない!! そうじゃないんですよね。
国内の携帯メーカーを批判してるようで申し訳ないのですが・・・ m(__)m
ポケベルから始まり何度も携帯の機種変更を繰り返しもしましたが、最近の何回かについては、新しい携帯を手にしても、びっくりするぐらいワクワクしないのです。
料金体系が特殊で実感しづらいですが、本体価格も決して安い買い物ではありません。
・・・そんな値の張る物をせっかく買ったのに、ちっともワクワクできないのはなんなんだろう?
家電量販店に数多ある携帯を何度見ても、何度も何度も見ても、不思議なぐらいに欲しいと思える携帯電話にめぐり合えないのは何故だろう?
機能的には現行の機種に全く不満がないのにもかかわらずです。
あれだけ沢山あるのに、どれも同じようなモノにしか見えない、ディティールはまるで違うのに驚くほど没個性です。
どの機種も操作性は洗練の極みまで達していて、使い勝手もよいものばかりです。
※”機能性”という視点でみれば、どの機能もiPhoneより優れているかもしれません。
ずっと気になっていたのですが、今回記事にしてみて、自分の中で整理がついたような気がします。
”技術的トピックスの実現”⇒”ユーザー要求を満たす”という発想は、"ゲーム的"とは対極に位置する思想です。
思想が違えば、行き着く製品も違ってきます、そもそも解いてる命題が違うのだから。
あとは、mToTmがゲーム的なものに志向してるなあということも判りました。
ここまで書いておきながら、Apple万歳ともiPhone万歳とも思ってません、なにせiPhone予約もしてませんし(^^;)
mToTmの性根の悪さだけが露呈した…とも言えそうだ。(X∇X)
使用カメラ:Nikon COOLPIX L12
すっきりした壁にちょっとしたアクセントの配電盤がいいですね。
白い壁にはどんな色が付いているのか想像すると楽しいです。
うーん、おんなじような感想を持ってしまい、これ以上書くと・・・まったく同じコメントになってしまいそう^^;
この写真は阿佐ヶ谷住宅の壁を撮ったものです。
戦後間もない頃に建てられた当時としては極めてモダンな住宅で、建物だけではなく、公園も含む住空間全体がとてもゆとりがあり、
その設計思想は半世紀経った現代よりも先進的とさえ言えます。
もう取り壊しが決定していますが、もうこのような思想の住居建築は生まれることが無いでしょう。。。
そういう意味では、様々に彩られた壁だとも言えそうです(^。^)
egueguさん、こんばんは。
このむき出しの配電盤がとてもいい味を醸し出しています。
>うーん、おんなじような感想を持ってしまい、これ以上書くと・・・まったく同じコメントになってしまいそう^^;
お気持ち、よく判ります!!
私も他の方のブログにコメントする際に、これから書こうとした感想と同じ感想をお持ちの方が既にコメントされている・・・なんて事がありますしね♪
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